超高速WordPress実行環境 KUSANAGI上で、CraftCMSをインストールする方法です。
一般的なWebCMSと異なり、DocumentRootと同列のディレクトリ内に本体が展開される関係上、必要なパーミッションの設定が必要になります。

今回は常時SSL化併せ、CraftCMSのインストーラが起動するまでの流れを記します。

動作確認した環境

  • KUSANAGI Version 8.1.1-3
  • nginx
  • PHP7
  • Let's Encrypt
なお、動作確認はConoHa上にて行いました。

事前準備

以下の要件で、CraftCMSをインストールするプロファイルを作成します。 実環境においては、適宜読み替えてください。
  • プロファイル名：tmp_craft
  • モード : LAMP
  • FQDN : craft.example
  • URL : https://craft.example/
    ※常時SSL化を設定
  • Database Name : tmp_craft
  • Database UserName : tmp_craft
  • Database Password : tmp_craft

プロファイルの作成

LAMPモードでプロファイルを作成するには、--lampオプションを使用します。
# kusanagi provision --lamp tmp_craft

常時SSL化の設定

以下のファイルを編集します。 
/etc/nginx/conf.d/tmp_craft_http.conf
11行目の以下の行の先頭のコメントを削除します。 
# rewrite ^(.*)$ https://craft.example$...

htaccessの設定

CraftCMS付属のhtaccessファイルと同等の設定を、nginxに行います。 以下のファイルを編集します。 
/etc/nginx/conf.d/tmp_craft_ssl.conf
42行目を以下のように書き換えます。 
try_files $uri $uri/ /index.php?$args;
↓
try_files $uri $uri/ /index.php?p=$args;

nginxの設定の反映

# kusanagi nginx

CraftCMSの解凍とデプロイ

ここでは、CraftCMS本体を以下のディレクトリにダウンロード済みとします。 
/home/kusanagi/tmp_craft/tmp/
今回の対象の本体のファイル名は、「Craft-2.6.3005.zip」です。

CraftCMSの解凍とデプロイ

# cd /home/kusanagi/tmp_craft/tmp/
# unzip Craft-2.6.3005.zip
# cp -prv ./craft /home/kusanagi/tmp_craft/
# cp -prv ./public/* /home/kusanagi/tmp_craft/DocumentRoot/

パーミッションの設定

KUSANAGIでは、PHP処理系はユーザhttpdでファイルにアクセスする為、PHP処理系がCraftCMSの本体(craftディレクトリ以下)にアクセス出来るよう、パーミッションを変更します。 
# cd /home/kusanagi/tmp_craft/
# chown -R kusanagi:kusanagi ./craft/
# chmod 777 ./craft
# cd craft
# chmod 777 ./config ./storage/ ./templates/ ./plugins/

データベースの設定

CraftCMSの設定ファイル「db.php」に、データベースへのアクセス情報を書き込みます。 
# cd /home/kusanagi/tmp_craft/craft/config/
# vi db.php

CraftCMSのインストール

URL「https://craft.example/」へアクセスし、以下のような表示になる事を確認します。 |
2018-01-30 (1)

次に、URL「https://craft.example/admin/」へアクセスし、インストーラを起動させます。
 以降、ウィザードに従ってインストールを行えば使用可能になります。2018-01-30 (4)
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