ふとしたキッカケではありますが、Windows 100% 2016年 01月号に、新たなクラウディアさんのMMDモデルデータが収録されました。
既にクラウディアさんのモデルデータの他に、窓辺ななみや窓辺ゆう・あいのモデルデータなどもあり、妖狐Pがとってもクールなダンス動画を投稿してくれています。

 
今回、さすがに最初の1日でここまでは行きませんが、MMD添付のサンプルデータを使いave;new ProjectTrue My Heartを踊ってもらいました。
True My Heart
ave;new feat.佐倉紗織 ave;new
d;VIRTU
2007-09-03


■キッカケはいつもツィートから。


クラウディアさんと言えば戸・クラウディアさん。別称マスターヘッドの人。
(噂には必要に応じて日本全国にスケーリングするらしい。)

さすがに年末年始はコミケ(注:サークル参加日の3日前に原稿が上がった為)の関係で少しバタついていましたが、ようやくこっちも着手しました事をご報告します。(EoDに間に合いました。アセアセ。)

クラウディアさんは、2015年11月20日で、えっと…(検閲削除)になりましたが、それを記念しての収録との事です。お忙しい中ありがとうございます。
また、通常の8頭身だけではなく、SDバージョン(以下、ちびラウディアさん)も収録されています。



■こんなコトやりたい!!!(外部要件定義)

  1. とりあえずクラウディアさんを踊らせたい!
  2. FullHDで動画を作ってYoutubeにアップロードしたい!!
  3. キオ式ちびラウディアがかわいいので、とにかく眺めてたい!!!
    (砂金隊長に「小さいのが好きなんですね」と言われたけど、気にしない。)

■こんなの出来た!!!(成果物)

結果として、上記の要件を満たす以下の成果物が出来ましたことをお知らせします。

注)MMDサンプルファイル・冊子には音声は添付されていません。

30分くらいでドラフトは出来たのですが、記事のアップまで含めると半日くらいでしょうか。
MMDそのものの操作がシンプルに出来ているので、コツをつかめばわかりやすいです。

今回は上記の動画が出来るまでを順を追って紹介します。

■クラウディアさんに踊ってもらう方法。

MMDとモデルデータを用意する。

まず、MMD本体と、踊って欲しいモデルデータ(キャラクター)を用意します。
MMDは以下からダウンロード可能で、Windows100%にも収録されています。
VPVP - http://www.geocities.jp/higuchuu4/

キオ式クラウディアの場合、初音ミクがボーン(骨格)のベースになっているので、ミクのモーション(動きのタイムラン)のツインテール以外のボーンをコピーできますが、中にはその他のオブジェクトにボーンが入っている場合がある為(例えば初音ミクのツインテールなど)、シンプルな人物のモデルを選択すると無難です。

次に、サンプルデータとしてUserFile以下に配置されている「サンプル(きしめん).pmm」をロードします。
無事にロードされると、以下のような画面になります。

2016-01-24-003

MMDのざっくり使い方と、モーションの再生 

2016-01-24-001
今回、上記画面でいう、ボーン・フレーム操作/モデル操作/視点(再生)を使用します。
その他のパラメータは、モーションの作成の為のパネルになるので、今回は使用しません。

基本的にエクセルと同じで、「対象物(オブジェクト)を選ぶ」→「設定をする」の繰り返しです。
ショートカットはエクセルと同じではありませんが、3Dモデリングソフトによくある使いづらさはかなり解消されている印象です。

例えば、この状態で「再生」ボタンをクリックすると、以下の動画が再生されます。

注)MMDサンプルファイルには音声は添付されていません。

【突然ですがざっくり用語集】

《MMD》
Miku Miku Danceの略称。気づいたらボーカロイド以外も色々踊ってるすごいやつ。
地味に物理演算とかできて、本当にすごい。
なぜこれがフリーウェアなのか、正直わからない。

《モデル》
躍らせるキャラクターのデータ。
本来は、周辺のオブジェクトなど(ステージデータ)も含めて指す。

《モーション》
関節や照明、カメラなどの動きを時系列に記録したデータ。
例えば人間の腕一本でも17本の関節があり、それぞれフレーム(止め絵のこと、一般的には30fps)ごとに角度を記録・再現することで、動画を作成している。
もちろん滑らかなデータを作るにこした事はないが、慣れている人でも5分のダンス動画に2週間以上かかるとのこと。
実際、モーションキャプチャといい、Project DIVA、ラブライブ!、アイドルマスターといった3Dダンス動画などの商業作品では、人体の動きを光を使い専用の設備でキャプチャし、デザイナーが解析したデータを手で修正している場合が多い。MMDでもkinectを使ってキャプチャリングが出来るようだが、詳しいことはKinectを使ってデプロイを行う実績のあるデプロイ王子に聞くといいのかもしれない。

《カメラ》
テレビ局などのカメラを想像してほしい。タイムラインにカメラの位置・角度を記録して動画を作成する。
実際にはレイトレーシングという手法で、カメラ側から入る光を逆算する演算をする場合が一般的。

《レンダリング》
3Dデータを、2Dの静止画もしくは動画に変換する作業。
一般的なPCやスマホでは、描画専用のチップにより高速化されぶ場合も多いが、一部のゲーマーなどはミリ秒単位での描画を求めるためハイエンド機を使用する場合も多い。


商業での動画制作の場合、1台のワークステーションでは限界がある為、別途レンダリング専用の環境(レンダリングファーム)と高速なネットワークで接続し、制作とレンダリングを並行して行う。レンダリングファームとは、ハイエンドなサーバと大容量のストレージ、場合によっては専用のグラフィックカードで構成され、数十台~数百台のコンピュータが随時レンダリングを行っている。
また、より高速な制作環境を求め、ワークステーションにFusion-io FXといった半導体ストレージを採用する例も最近増えている。


《P》
いわずもがな。アイマスは偉大なり。
MMD関連の場合、モーションの作成者を指す場合が多い。

《式》
初音ミクの場合、複数の人がモデリングをしている為、一般的に「~式ミク」といった形で呼ばれている。
例えば今回はキオ氏が作成したクラウディアさんのモデルの為、「キオ式クラウディア」といった形で呼ばれている。

モーションをコピーする

左上の「ボーン・フレーム操作」を見ると、タイムラインのようなものに点がびーっしりと付いていると思います。この点1個1個が関節の角度等の情報です。沢山あればあるほど滑らかなデータを作ることができますが、もちろん苦労も血も汗も涙も半端ないです。。。

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まず、対象のモデルを「初音ミク」に変更します。
これにより、ミクさんのモーションが表示されます。
(個人的にはレイヤー操作のように縦に並んでてくれると嬉しいのですが…)

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次に、上記の図のように3つの操作をすることで、ミクのモーションをクリップボードにコピーできます。

キオ式クラウディアのモデルデータの読み込み

次に、クラウディアさんのモデルデータを展開します。
既にWindows100%付録DVDから該当のファイルを展開してある事を前提とします。

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まず、モデル操作から「読込」を選択します。

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次に、クラウディアさんのモデルデータを開きます。
今回はちびラウディアさんの方を使います。(もちろん個人的な好みです。)

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モデルの情報が表示されるので、OKを選択します。
なお「Microsoft Cororation All Right Reseved.」はMicrosoft Azure キャラクター利用ガイドラインに定められてる為の表示ですが、©2015ではなく©2011が正しいですよね。

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無事にロードが出来ると、ミクさんとちびラウディアさんが同じ座標に立つ為、ポリゴンがぶつかって不安定な表示になります。上記の画面のようになれば問題ありません。

モーションデータのペーストと、ミクさんのモデルの削除

先ほどコピーしたミクさんのモーションを、クラウディアさんのモデルにペーストします。

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上記の2手順ですが、0フレーム目に戻らないと遅れて踊り出すことになるので注意してください。
(モデルを切り替えた時でも、フレーム番号は変わりません。)

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「モデル操作」からモデル「初音ミク」を選択し、「削除」をクリックします。
確認のダイアログが出るので、「OK」をクリックします。

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上記のように凛々しいちびラウディアさんになれば問題ありません。

出力解像度の変更

動画は任意の解像度で出力する事ができます。
カメラは厳密には画像の中心点の座標しか管理していない為、任意のサイズで生成する事ができます。
今回はFullHD(1920x1080)で出力したい為、以下のように変更します。

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「表示」→「出力サイズ」を選択します。

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初期設定では1024x768になっている為、1920x1080に変更します。
720pの場合は、1280x720となります。

動画の出力とエンコード

モデルやモーションを、動画データに変換します。(これをレンダリングといいます)
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「ファイル」→「AVIファイルに出力」を選択します。

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上記のダイアログが表示されるため、コーデック(圧縮方法)とフレームレートを選択します。
今回は調子に乗って60fpsにしていますが、普通の人は30fpsで問題ありません。
圧縮コーデックについては、別途エンコードツール(今回はffmpeg)を使ってエンコードする為、極悪非道の未圧縮を選択します。

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Core-i7 950、メモリ24GB、SSDの場合、だいたい1分くらいでレンダリングが完了します。
お茶でも飲んで眺めていると良いでしょう。

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無事に出力が終わると、24秒の動画が11GBになりました。大きいですね。
当たり前ですがアップロードはおろか、再生すら出来ないので、ffmpegを使って圧縮します。

サンプルとして、使用したコマンドを示します。
なお、以下の記事を参考にしました。
m4.4xlargeで動画をガンガンにエンコードした話 - みからぼ
C:\> \bin\ffmpeg -i "きしめんsample001.avi" -threads 0 -vcodec libx264 -q:v 31 -pass 1 -s 1024x768 -aspect 4:3 -acodec aac -strict experimental -q:a 5 "きしめんsample001.mp4"
C:\> \bin\ffmpeg -i "きしめんsample002.avi" -threads 0 -vcodec libx264 -q:v 31 -pass 1 -s 1920x1080 -aspect 16:9 -acodec aac -strict experimental -q:a 5 "きしめんsample002.mp4"

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上記のように頑張ってくれれば問題ありません。

圧縮が終わると、自分の環境の場合34MB程度になりました。
VLCなどで無事に再生できるか確認をして終わりです。

 
注)MMDサンプルファイル・冊子には音声は添付されていません。

■おわりに

ネムイ・・・。